スペインにおけるホームステイ体験

大学時代にスペインへ語学留学した際、ホームステイを経験しました。

ホームステイというと、パパとママがいて、さらにその子供たちがいて、そんなあたたかい家庭に歓迎ムードいっぱいで受け入れられる、そんなイメージが強いかと思います。

しかし、現実はもう少しシビアです。私を受け入れてくれた家族は、ホストファミリーとなることで収入を得ている家庭でした。つまり、お金を稼ぐために留学生を受け入れている家庭だったのです。

ですから、日本からやっとの思いでホストファミリーの家までたどり着いた私に、ママが最初に言ったのは、「よく来たわね。さあ、お金を支払って。」でした。

ホストファミリーは、ママ1人、子供4人という母子家庭だったのです。

子供といってもすでに全員が成人していたのですが、それでも大学生が2人いたので経済的には非常に厳しかったのだと思います。

この現実は、留学前のイメージとは大きく異なったので正直ショックでした。

しかし、スペイン人にとってホストファミリーになるということは、ボランティアではなく、れっきとした仕事なのです。そうして収入を得ている家庭があるということもまたその国の現実であり、留学してみなければわからなかったことです。

それに、決してマイナスなことだけではありませんでした。

私以前にも様々な外国人留学生を受け入れていた家庭なので、学生が快適に過ごせる生活環境は整えてくれていました。

それに、代金さえ支払えば、あとは家族同然に一緒に食事をしたり、テレビを見たり、出かけたり、本当に楽しく過ごさせてくれました。

ですから、ホームステイという方法をとったことに後悔はありませんし、スペインという国の国民性や社会事情が見えたという点でも自分にとってはとてもいい勉強になったと思っています。